春から初夏にかけて土いじりの最大の仕事は草をとることだ。
連日、庭に出て、芽生えたばかりのどんなに小さな草でも小さな鋏の先で掘り返して、目につく限り徹底的に引っこ抜く。
しらみつぶしに引き抜いていくが、それでも数日たつとまた新たな芽が吹き出してくるので、これも徹底的に引き抜いていく。
抜いているときは、無心になってやっているので、気持ちがのっていて、いささかサディスティックですらある。
いたちごっこのようなこの作業を何度も繰り返していくうちに、今では草の姿はほとんど見えなくなってきた。
これを名付けて「雑草ジェノサイド」。
根気のいる作業だが、成果が目に見えるのでそれなりの達成感があり、心軽やかになるのがよろしい。
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| ドクダミ |
どれも繁殖力が強くて到るところへ延びていく。抜いても抜いても根が残るのでまたあっという間に出てきて大きくなる。手折ったりすると独特の生臭いにおいが鼻を襲う。
連中を相手にしていると、しぶとくどこへでも顔を出す抜け目のない輩に対しているようで、うんざりしてしまう。
宿痾にとりつかれたようないやな気分。
「しぶとい草御三家」・・・・・・かなわんなあ。
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| ユキノシタ |
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| カズラ |
(2014年7月4日記)



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